コレクション: EXPO 2025 Swiss Pavilion with Vitra
スイス パビリオンで触れるヴィトラデザイン
2025年4月13日(日) に開幕した大阪・関西万博。スイスの家具メーカーであるヴィトラは、本万博の「スイス パビリオン」に協力しています。「スイス パビリオン」は、「生命」、「地球」、「人間拡張」の3つをテーマに掲げています。シャボン玉が重なったような建築は、スイス・バーゼルを拠点とするマヌエル・ヘルツ建築事務所が手がけました。軽量の膜で球体を構成し、重量を従来のビルシェルの1%ほどの400kg以下に抑え、「スイス パビリオン史上最も軽い」パビリオンを実現。そしてパビリオン内の「ハイジ・カフェ」とVIPルーム、2部屋のインテリアに、ヴィトラの家具が使われています。

ハイジ・カフェ
「スイス パビリオン」の屋上にある「ハイジ・カフェ」では万博会場の景観を見渡しながら、スイスの郷土料理と日本が調和したフュージョン料理やスイスワインを楽しめます。会場には、ヴィトラの製品コレクションから、ヴァーナー・パントンの「パントン チェア」、イサム・ノグチの「ダイニング テーブル」、ジャスパー・モリソンの「ハル」シリーズが並びます。


1950年代後半から70年代にかけてデザイン界を牽引し、ミッドセンチュリーを代表するデザイナーの一人、デンマーク生まれのヴァーナー・パントン。1960年初頭にスイスに移住した後、家具、照明、テキスタイルにおける、独創的で斬新なデザインを生み出してきました。「パントン チェア」は、パントンとヴィトラが1960年代から開発を始め、1968年に量産化に成功した、世界初のプラスチックによる 一体成形型の椅子。国際的なデザイン賞を多数受賞し、世界中の著名な美術館のコレクションにも所蔵されるなど、20世紀デザインのアイコンともいえる一脚です。

アーティストであり、デザイナーとしても活躍した日系アメリカ人のイサム・ノグチ。自然の造形物を思わせるフォルムが特徴的で、その類まれなる普遍的な才能は、彫刻作品だけに留まらず、舞台セット、家具、照明、インテリア、そして広場や庭園など多岐にわたる作品に見てとれます。この「ダイニング テーブル」は、20世紀の家具デザインにおいて、彫刻家によるデザインである事を感じさせる、最もエレガントなテーブルの1つです。鉄製のバーが放射状になった脚部は、軽やかな見た目以上に十分な安定感を備え、天板とベースを繋いでいます。
ハル RE スツール ハイ | HAL RE Stool High

「スーパーノーマル」という独自のデザイン哲学を掲げる、イギリス生まれのデザイナー、ジャスパー・モリソン。奇抜で豪華なデザインではなく、「究極のシンプル」とも言える、無駄なものを削ぎ落とした、実用的なデザインが特徴です。「ハル RE スツール ハイ」は、シンプルで安定性に優れた4本脚の構造と柔軟性のある再生プラスチック製のシートシェルを採用。そして、さまざまなカラーバリエーションを用意しています。その他「ハル RE」シリーズでは、ダイニングテーブルに合わせる高さも選ぶことができ、住まいやオフィスはもちろん、カフェやレストランなど幅広いシーンで使用できます。
VIPルーム
一般には非公開のVIPルームは、自然の豊かさをイメージした、温かく落ち着いた雰囲気の中でゆったりくつろげる特別な空間です。ヴィトラの製品コレクションからは、エドワード・バーバー&ジェイ・オズガビーの「ミカド」、イサム・ノグチの「フリーフォーム ソファ」、ヴァーナー・パントンの「ヴィジョナ スツール」、ジャン・プルーヴェが手がけたローテーブル「ゲリドン バ」が使われています。