コレクション: プルーヴェデザインと暮らす
本物の良いデザインとは何か。それは時代や流行を越えて価値あるものです。形のみを真似たコピー品にはない、本物だけがもつ品質と心を揺さぶる魅力を感じてください。本当の良いデザインは、私たちの生涯の相棒であり、次世代に受け継がれながら、さらに長い時を越えて愛され続けるものです。
鍛冶職人として訓練を受けたジャン・プルーヴェ（1901-1984）は、自らを「建設家」と称し、自身のアイデアの設計者であり製造者でもありました。彼の代表作でもある「スタンダード」や「シェーズ トゥ ボワ」は、まさに、現代の暮らしに受け継がれる本物の良いデザインです。
スタンダードは、負荷重量を後脚が補強し全体を支えるという極めて合理的な考えに基づいています。そのため、最大荷重点にあたる部分を必然的に太くすることで、まるで飛行機の翼のようなフォルムが生まれました。
2013年、ヴィトラはスタンダードのデザインをそのままに、より現代の暮らしに合わせ座面にプラスチックを組み合わせた軽量でカラフルな「スタンダード SP」を発表。第二次世界大戦中の金属不足の最中に生まれた唯一の全木製椅子は、2020年にシェーズトゥボワとして復刻されました。現在、ヴィトラの製品コレクションには、スタンダード、スタンダードSP、シェーズトゥボワ、素材とカラーの異なる3つの製品を揃えています。
「現行品の家具は座り心地もいいし、ヴィンテージとは違う魅力があります。新しい住まいと家具やアートを魅力あるヴィンテージに育て、一緒に年齢を重ねていきたい。」
SOPH. 清永浩文
『Casa BRUTUS（カーサ ブルータス）』2022年2月号（1月8日発売）
ジャン・プルーヴェのヴィンテージ家具に囲まれた都心のレジデンスマンションの自宅空間をそのまま葉山の週末住宅に再現し、ヴィトラが製造する現行品プルーヴェ家具を揃えたSOPH.清永浩文さんの家づくり。現在発売中の『Casa BRUTUS』2022年2月号で、清永さんの家づくりへの想いとプルーヴェデザインとの暮らしが掲載されています。ぜひご覧ください。
