コレクション: イサム・ノグチ - 東洋と西洋をつなぐ架け橋
日本の詩人、野口米次郎とアメリカの作家、レオニー・ギルモアの間に生まれたイサム・ノグチ(1904-1988)は、独自の彫刻哲学を打ち立てた20世紀を代表するアーティストです。彫刻作品だけに留まらず、舞台セット、家具、照明、インテリア、そして広場や庭園など多岐にわたる作品を手掛け、1950年代から今日までのデザイン史に影響を及ぼしました。
ヴィトラのイサム・ノグチ コレクション
世界中で愛される名作「コーヒー テーブル」
ヴィトラは、2002年より、ニューヨークのイサム・ノグチ財団とともに、彼のデザインの復刻版を製造・販売しています。日本での取り扱い製品として、「コーヒー テーブル」、「プリズマティック テーブル」、「ダイニング テーブル」、「フリーフォーム ソファ・オットマン」をラインナップしています。イサム・ノグチの「Akari」は、フランスを除くヨーロッパとオーストラリアにおいて、ヴィトラが販売権を所有し、製造と日本での販売は株式会社オゼキが担っています。
イサム・ノグチのデザインは彫刻と同じく、自然の造形を思わせるフォルムが特徴です。ガラスの天板と木製の脚部の双方が滑らかで有機的なフォルムを描くコーヒーテーブルは、芸術と工業製品の中間に、絶妙なバランスで位置する傑作です。彼自身も、コーヒーテーブルについて、自身最高の家具デザインであると考えていました。
日本の折り紙がインスピレーション
「プリズマティック テーブル」
芸術と工芸の狭間
「ダイニング テーブル」
まるで石ころのような
「フリーフォーム ソファ」
「フリーフォーム ソファ」のように大型の家具においても、イサムノグチらしさは変わらず、まるで石ころのようなフォルムと木製の華奢な脚の組み合わせは、コーヒーテーブルやプリズマティックテーブル同様に、自然かつ絶妙なバランスで構成されています。
「私の父、野口米次郎は日本の詩人であり、詩を通して東洋と西洋をつなぐ架け橋のような存在でした。私は、彫刻や造形作品を通して父と同じことを成し遂げたいと考えています。」
イサム・ノグチ