あなたが選ぶ Your Original ”Standard”
ヴィトラは、ジャン・プルーヴェによる名作椅子「スタンダード」と「スタンダード SP」のカスタマイズを提案する企画 Your Original “Standard” を実施します。6月1日(火)まで、Vitra Online Shopでは、脚部を含む本体と座面/背面のお好きな色をそれぞれ選んでご注文いただけます。
スタンダードの組み合わせは全部で12種類、スタンダードSPは42種類。その中からどのように自分のお気に入りの色を選んだらよいのでしょうか？
プロダクトデザイナー柴田文江さん、BUNDLESTUDIO代表でインテリアスタイリストの川合将人さんに、それぞれのYour Original “Standard”を選んでもらい、お話しを聞きました。
柴田文江さんの選んだ
Your Original “Standard”
スタンダード SP (ミント/マロン)
柴田文江さんは、スタンダード (チョコレート/ウォールナット)とスタンダードSP (ミント/マロン) を選びました。脚部を含む本体にスチール、背座は木製の重厚なスタンダードにはダークカラー同士を組み合わせ、背座がプラスチックでカラーバリエーション豊富なスタンダードSPは、ポップで軽やかな色を組み合わせました。どちらも、働く場である事務所での使用をイメージしています。
音楽で例えると主旋律を奏でるようなメロディアスなフォルムの椅子なので、どんな色を持ってきても成立してしまう。今のインテリアにマッチする木質と、空間のさし色となる、そして単純に好きな色、そんなチョイスになりました。
柴田 文江
柴田 文江
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業後、大手家電メーカーを経てDesign Studio S設立。エレクトロニクス商品から日用雑貨、医療機器、ホテルのトータルディレクションなど、国内外のメーカーとのプロジェクトを進行中。iF金賞（ドイツ）、red dot design award、毎日デザイン賞、Gマーク金賞、アジアデザイン賞大賞・文化特別賞・金賞などの受賞歴がある。武蔵野美術大学教授、2018-2019年度グッドデザイン賞審査委員長を務める。著書『あるカタチの内側にある、もうひとつのカタチ』。
川合将人さんの選んだ
Your Original “Standard”
スタンダード SP (ミント/ウォームグレー)
川合将人さんは、スタンダード (エクリュ/ダークオーク)とスタンダードSP (ミント/ウォームグレー）を選びました。知的なポップさを感じさせる、軽快なミントとグレーの色を合わせたスタンダードSPはリモートワークにも使用する日常のダイニングテーブルに。
クールな配色を活かして、無機質なアルミ製のテーブルやコンテナなどを合わせて統一感を演出したら、スニーカーのコレクションや現代アートを飾って彩りを加えてみたいです。マリオ・ボッタの照明や、三原昌平のクロックなどポストモダンのアイテムも映えそう。マニアックさをポップに昇華した遊び心を感じさせるスタイリングに使いたいですね。
川合 将人
スタンダードは、力強く深みのあるダークオークと、上品な温かみを感じさせるエクリュのコントラストが美しい組み合わせ。2021年夏頃のオープンを予定している、川合将人さん主宰の撮影スタジオ兼ショールーム「BUNDLEGALLERY」に佇む姿からは、現代の日本でありながら時代や国を超えた空気が感じられます。
「BUNDLEGALLERY」は、1970年代に日本の建築家である進来廉の建築事務所によって設計された個人邸。川合将人さんは、この個人邸を修繕し新たなスペースとして再生するプロジェクトを進行中。進来廉は、ル・コルビュジエのアトリエで学んだ最後の日本人建築家であり、ジャン・プルーヴェの下でフランス文部省学校体育館、アルプススキー場コンペティション案などにも参加し、その後はシャルロット・ペリアンとも協働し、エールフランス社の営業所の内装などを手掛けました。国は違えど、ひとつの時代とものづくりの哲学を共有したジャン・プルーヴェと進来廉のデザインが共鳴するかのように、空間にスタンダードが自然と馴染みます。
デスクやダイニングテーブルはシートと同じダークオークもしくはブラックで、重厚で量感のあるフォルム、素材感のものをセレクトしたい。同一空間に置かれる家具や照明も同様のカラーでまとめ、エクリュの色合いを際立たせ、ワイルドな雰囲気の中に柔和な抜け感をプラスした空間に仕上げてみたいですね。
川合将人
川合 将人
BUNDLESTUDIO INC.代表／インテリアスタイリスト。雑誌や広告でのスタイリングに加え、モデルルームやオフィスの内装コーディネートのほか、家具や照明ブランドの展示イベントでは会場構成やディレクションまでを務める。2021年より、自らが代表を務める「BUNDLESTUDIO」での活動を開始。建築家の進来廉の事務所が1970年代に設計した住宅を再生した「BUNDLEGALLERY」をオープンし、撮影スタジオの運営に加え、家具や照明、アートなどの販売をスタートする。
あなたが選ぶ
Your Original “Standard”
ジャン・プルーヴェは、建築においても家具デザインにおいても、構造を重視していました。スタンダードの前脚には細い鋼のチューブが、より大きな重さがかかる後脚には、太さをもたせた中空の鋼板が用いられています。椅子にかかる重さを床へ逃がすためです。 ジャン・プルーヴェの哲学を体現した名作家具スタンダードと、現代の暮らしに合わせたスタンダードSP。使うシーンや用途に合わせ、好きな色を組み合わせることで、まるで暮らしや仕事の相棒のように愛着を持って使い続けることができます。
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