We Love Elephant Stool

今また出会う、エレファントスツールの魅力

Vitra Online Shopの中でもベストセラーのスツールのひとつ、柳宗理のデザインによる「エレファント スツール」が、2025 グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞! 象の足を思わせる印象的なデザインのこのスツール。軽量かつスタッキングが可能で、屋内外問わず使用することができ、1954年の開発以降、戦後の日本デザインの中で最も有名なプロダクトのひとつとして知られています。そんなエレファントスツールにあらためてフォーカスし、その魅力やヒストリーを前後編2回にわたってお届けします。

祝受賞! 企画展「わたしの選んだ一品」に寄せられた審査員コメント

グッドデザイン・ロングライフデザイン賞とは、公益財団法人日本デザイン振興会が主催するもので、「長年にわたりその機能と価値が広く認められ、将来においてもそれらを発揮し続けることが望まれるデザイン」に贈られる賞として、1980年に開始されました。2025年の受賞は10月15日に発表され、その一つに2004年にヴィトラが復刻したこのエレファントスツールが選ばれました。

2025年のグッドデザイン賞を受賞したデザインの中から、審査員が個人的に気になったもの、お気に入りなものを展示・紹介するGOOD DESIGN MARUNOUCHIでの企画展「私の選んだ一品」にも選ばれており、2名の審査員からコメントが届きました。

みんなこのスツールを好きになってしまう。デザインされてから70年以上経つが、世界中で愛され続けている。軽量でどっしり安定していて、形が自然で淀みがない。思わず手で撫で、腰掛け、全身でその形を確かめたくなる。
(鈴木 元/プロダクトデザイナー)

 

柳宗理のエレファントスツールは、まさに「ロングライフデザイン」を体現する製品だといえます。象の足を思わせる三本脚は視覚的な美しさと高い安定性を生み出し、一体成形により継ぎ目のない滑らかな曲線と温かみのある佇まいを実現しています。スタッキング可能で軽量な構造は収納性にも優れ、日常使いに最適です。用の美を追求したこの普遍的な魅力こそが、ロングライフデザインとして評価される所以だと考えます。
(菊地 優里/ビームスジャパン fennicaディレクター)

「私の選んだ一品」展は1〜3期と日程別で展示されます。エレファントスツールの展示は、10/15(水) - 10/27(月) の第1期。この機会にぜひお立ち寄りください。

「私の選んだ一品 2025  グッドデザイン賞 審査委員セレクション」

会期:
1期「ときめき」 10/15(水) - 10/27(月)
2期 「気づき・おどろき」 10/29(水)- 11/9(日)
3期 「わくわく」 11/11(火) - 11/23(日)

時間:
11:00 - 20:00/各期の最終日は17:00終了
*入れ替え期間以外の休廊日なし

会場:
GOOD DESIGN Marunouchi(東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F)

主催:
公益財団法人日本デザイン振興会

さまざまなシーン、用途で広がるエレファントスツールのある風景

リビングやバスルーム、オフィスにも、そしてサイドテーブルとしても。いつの時代もどんな人にも、実にさまざまな使い方で親しまれているエレファントスツール。その導入事例の一部をご紹介します。



(写真提供)左:@ryn_haus_ 右:@hagimegu0212

(写真提供)左:@masarockmoon 右:@deepsea_c.o.m

こうしてあらためてさまざまな暮らしを覗くと、どんなインテリアにも馴染むニュートラルな美しさがありながらも、どこに置いてもぱっと目が行くような、その存在感に惹かれます。この魅力は、きっとこれからも色褪せることはないでしょう。

そして次回は、このエレファントスツールの魅力をさらに深堀り。柳宗理によって設立されたデザイン事務所、柳工業デザイン研究会のデザインディレクター、藤田光一さんにお話をうかがいます。

エレファント スツール | Elephant Stool