Antony Limited Edition 2025
ジャン・プルーヴェのデザインによる「アントニー」チェアは、1950年代を代表する名作家具のひとつです。2025年10月、ヴィトラは「アントニー リミテッドエディション 2025」を発売します。
フランスのデザイナーであり建築家、そしてエンジニアでもあったジャン・プルーヴェは、1950年代初頭に、パリ近郊のアントニーに計画された大学都市の学生寮のために、「アントニー」をデザインしました。その後、頑丈かつ個性的なこの椅子は、オフィスや待合室、リビングルームなど、幅広く使われました。特徴的な金属フレームの構造は、「コンパス ディレクション」テーブルと類似しています。ふたつのブラケットが、なめらかな曲線を描く成形合板の座面に添い、金属チューブの脚が全体をしっかりと支えています。

今回のリミテッドエディションでは、背もたれと座面の木部には、独特の木目が美しいヨーロッパ産のパイン材を用い、その風合いを際立たせるナチュラルなワックス仕上げを施しています。金属のフレーム部には、ジャン・プルーヴェが生前に実際に使用していたカラー、「海賊の赤」を意味する「Rouge Corsaire (ルージュ コルセール)」のパウダーコート仕上げを施した限定モデルです。
アントニー リミテッドエディション 2025
価格:352,000円(税込)
発売日:10月1日(水)
「アントニー」のリミテッドエディションは、2025年10月より年内オーダー分までの期間限定発売、すべての製品にはシリアルナンバーつきです。日本では常設の「ヴィトラ スペース」を有するプレミアムパートナーのSEMPREとCONNECT、公式オンラインショップの Vitra Online Shop 限定のアイテムとして発売されます。
アントニー リミテッドエディション 2025の最新情報をご希望の方は、こちらからご登録ください。
ヴィトラとジャン・プルーヴェ
1980年代にヴィトラの現・名誉会長ロルフ・フェルバウムがプルーヴェ作品の蒐集と研究を始めたきっかけは、パリを訪れた際に出会ったヴィンテージの「アントニーチェア」でした。1950年創業のスイスの家具メーカーであるヴィトラは、2000年にプルーヴェファミリーとの話し合い開始し、全プルーヴェ製品の復刻と製造販売権を獲得、2002年以降、ジャン・プルーヴェ製品を製造販売しています。