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「本物」のデザインとは何か?

アートの分野においては、オリジナルとコピーの違いは明らかです。しかし、デザインの分野における「オリジナル」=「本物」とは何を指すのでしょうか?

「オリジナル」という言葉に対するありがちな誤解は、最初に製造された年に生産されたモデルのみを指して「オリジナル」と称することです。デザイナーの最初のアイデアが反映された最初の製品は、もちろん価値あるオリジナルであり、本物です。しかし、デザイナー本人や遺族が認め、正当な権利を所有するメーカーが生産する製品もまた、同様に本物といえるのではないでしょうか。

デザインの本質とは、問題を解決すること、そしてその方法を確立することです。例えば、自らを「建設家」と称したフランスの建築家でありデザイナーのジャン・プルーヴェは、ひとつの椅子に対して、戦争の時代には金属不足という問題を解決するために全木製で椅子を作り、その後も細かな改良と改善を重ね続けた結果、彼を代表する椅子「スタンダード」が生まれました。

「オリジナル」=「本物」という言葉は、デザイナー本人または正当な継承者と、メーカーの信頼関係によって定義されます。当時の問題解決のためのデザインが必ずしも現代の問題解決に相応しいとは限りません。現代に相応しいデザインとして復刻する際には、デザイナーの意図や想いを曲解することのないよう、遺族や財団と親密かつ深い対話、そして妥協のない試作を重ねています。

ヴィトラは、すべてのデザイナーを “authors” =「著者」と呼んでいます。デザイナーや遺族とともに考え、生み出された製品は、紛れもなく「オリジナル」=「本物」です。機能性や耐久性に優れ、環境や社会にとって有益であることも、製品にとって大切な要素の一つです。こうして作られるヴィトラの製品は、時を経てもその価値を失うことはありません。本物とは、時を重ねるにつれ、味わいを増し、魅力を深めていくものなのです。

「本物」を選ぶということ。それは、物とともにその価値を手に入れ、持ち続けるということです。偽物は、デザインやアイデアの模倣に過ぎません。その違いは、品質や外観にとどまらず、雰囲気や風格として現れます。ヴィトラが生み出す製品は、世代を越えて受け継がれ、遥か遠い未来、世界にひとつしかない「オリジナル」になっているかもしれません。

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